ただバイクに乗って食事や温泉を楽しむのではなく、如何に安くバイクを使って楽しむかが課題です。だからバイクは燃費良く、取り扱いの良い原付2種なのです。お金を使って全国の旨いものを食べに出掛けますが、私はインスタントラーメンか自前の手打ち麺を持って出掛け、景色の良い所でガスコンロを出して作って食べます。付け合せは現地調達で地産地消です。 出来れば援農して調達したいものです。 愛車はホンダスーパーカブC125です。 長野県塩尻市 きんぴら自然農園 http://kinpiranouen.web.fc2.com/ 農園をソロツーリングのテント場としても提供しています。 080-8875-6097 中野まで
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2023年09月28日

福井県九頭竜湖駅まで一泊ツーリング、その四

道の駅の駐車場を出ると小雨が降り出した。
しばらくは降り出さないと思っていたのだが、状況は濃い雨雲が迫ってきているようだった。
幹線道路の国道だが家並みが消えると全く電柱灯がない。
新型LEDライトだが全く見せかけで暗くて使い物にならない。
夜の走行は出来るだけしないことにしようかと思っていたが、自分のツーリングはいつもアクシデントばかりでやはりそうはいかなかった。
雨上がりの国道は光を反射しないので黒いだけ、側道路側帯や反射鯛が頼りになった。
特にカーブに入ると先が見えないので、ブレーキをかけてスピードダウンするしかない。
先を急ぎたいが安全速度で行くしかなかった。
結構眠気があったのだが、缶コーヒーと先が見えないカーブの多さに緊張感もあり、すっかり覚めてしまっていた。
強い投光器に浮き上がるダムを過ぎて、時々出てくる片側通行の信号機や工事事務所の窓灯が目に入ってくる。
人や機械の動きが全くない静かな光の風景だった。

やがて狭い山道に入る交差点の案内板が見えてきた。
ここから左折して急登を登り峠を越えていくことになる。
雨はやんでいるが、登り始めると道のあちこちから水が流れ出ていてさっきまで大雨だったようだ。
2速でゆっくりと急カーブを幾度も曲がって行く。
右に急カーブを曲がった途端にすぐ前に大きなニホンシカが2頭こちらを見て立っていた。
思わず急ブレーキをかけて止まったが、シカは少しも動かずこちらを見ている。
距離約1メートルほどだ。
二匹とも角を持っていないので少し安心した。
普通は逃げるだろうよ・・・・と思いながら足を下ろしたままゆっくりと2匹の間を通らせてもらう。
奈良の公演の鹿ならありえそうだが、なんでこんな山ン中でシカが逃げんのだぁ。
バイクに乗っている人間だが、ゆっくり動くので怖くないようだ。

お邪魔しましたという気持ちで通らせてもらった。
この先もカーブの向こうに何が現れるかわかりゃしないし、クマだったらと・・・・・・・走行はもっと慎重になっていた。
やがて峠のトンネルを超えて下りに入った。
こちら側も道に小石が流れ出ていて大雨だったようだ。

山道の急カーブが終わりやっと普通の走行で走れるようなる。
例の大きなループを通り過ぎて国道の両端にお店が並ぶ通りまで来た。
ファミマのコンビニがあったので、ここで何とかスマホの充電をしてもらえないかと立ち寄った。
時間は1時を過ぎていた。
男性店員さんがしょうがなく対応してくれた。

お礼に夜食を食べきれないほど購入して充電時間15分間表で食事をすることが出来た。
表には灰皿と小さな丸テーブルと椅子が用意されていたのでそそこを使わせてもらった。
お弁当を半分食べたあたりで店員さんが声をかけてきた。
「どうも充電コードが痛んでいて充電できていないようです」
スマホの電源を入れると赤色が黄色に変わっていたので
『充電できているみたいですから、ありがとうございました、これで連絡できそうですからもう大丈夫です』
早速バイト先に通知の連絡を入れることが出来一安心した。
購入した食料を全部平らげてから出発した。

本当に助かりました。
この場でもう一度、ありがとうございました。

広い直進の国道はとても走りやすかった。
時速60キロで街から次の街へと順調に走っていた。
ひるがの高原を通り過ぎて突き当りの交差点を右に曲がる。
左に曲がると有名な荘川の大櫻に会える、あの桜は桜好きなら一度は見るといいですよ。
あの大木をダムに沈ませずに移植した物語もすごいです。

順調に深夜の道を荘川の道の駅までやってきた。
疲れも出てきてトイレ休憩をとった。
ここは駐車場がとても広かった。
駐泊している車も少ない。
雨はすっかり上がっているようでシールドを濡らすようなことはなかった。
あの木の下で少し仮眠をとることにした。
駐車場のアスファルトの上にマットを敷いてそのままごろ寝をした。

福井県九頭竜湖駅まで一泊ツーリング、その四  福井県九頭竜湖駅まで一泊ツーリング、その四

気を失うように熟睡していた。
顔に雨粒が落ちるのを感じておきた。
大変だぁ降り出してきちまったぁ。
もう4時を回っていて、もう少しで夜明けになる時間だった。
2時間ちかく寝ていたようだ、慌てて出発した。
酷い降りになったら雨宿りするしかない。
今日は雨予報になっているし、まあとにかくいけるところまで走るしかない。
走り出すと雨は酷くはならず霧雨の様にシールドを濡らし続けていた。

ここからは里山の谷を走っていく道が続いていく、登ったり下ったりもするが穏やかな上り坂だ。
峠の道のカーブほどではないがピンカーブもあり、スピードの出し過ぎには注意だ。
明るくなり始めると急に車両が増え始めてきた。
そろそろ高山市も近くなってきた。

つづく


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もう帰らないと  油谷から自宅へ。
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